感動のロボコン観戦でした。
全国大会では佐世保高専は前日の抽選により運良く2回戦目から参戦していきました。
その2回戦の初戦は東海北陸で優勝した強豪校である鈴鹿高専でした。
九州沖縄大会から1ヶ月ほどで更に成長と正確性を増した佐世保高専は強敵鈴鹿を12対5で快勝。
3回戦は東北大会で優勝し、この全国大会でも結果的に優勝を決めた一関高専でした。
ハラハラドキドキの2分間でした。一関の圧倒的な成功率に押され10対34で敗れたもののベストエイトの成績となりました。
しかし、最も感動したのはその佐世保高専のフリップ技術力。
他の高専がペットボトルを直立放出でテーブルに正立させるところがほとんどなのに対して、あくまでフリップにこだわった手法でした。
つまり、ユーチューブ動画で話題になっているボトルを縦に1回転以上させて(フリップさせて)テーブルに正立させる技です。
今回の高専ロボコンが歴史上もっとも難易度が高いと前評判された理由がこのフリップさせてテーブルに載せる技でした。
しかももっとも難易度が高い中央テーブルの頂上は2.4m。
この遠くて小さなテーブル上に正確な放物線と1回転のフリップを決める他の高専には見られない正確無比な射出精度に会場から歓声が沸きました。
ツイッター上では「美しすぎる」「佐世保カッケェー」「もう一度見たい」などの賞賛の嵐でした。
そして終演で、待ちに待った表彰式。私たちは「何か賞をもらえる」ものと確信に満ちて待っていました。
そして並み居る強豪がひしめく中、「技術賞=佐世保高専」の発声。佐世保高専の応援席は「お~!!!」「やったあ~!」のどよめきが沸きました。
まるで優勝でもしたかのような歓声で、皆近くの方と喜び合い、手を取ったものでした。
佐世保高専のロボコンの歴史に永遠に名をとどめるすばらしい快挙です。
(このフリップ技術を成功させた機構は高専の博物館行きです!!!)
しかも、ロボコン史上もっとも困難と言われたフリップさせてテーブルに正立させる高い技術力を審査員も認めた形です。
この技術賞は私たちは真の意味での最高の栄誉と受け止めています。
このアイディア対決高専ロボコンは「高専の甲子園」とも言われます。
そんな中、佐世保高専の後輩達のロボコンでの技術力は年々高まっています。
若き技術者の後輩もさることながら、校長先生や指導される教官の方々の日々のご努力・ご指導の賜です。
今後も益々成長し続ける佐世保高専と後輩達にエールを送りたいと思います。
今回国技館に駆け付けていただいた方は東京支部としては70数名となり、佐世保から駆け付けられた教職員、保護者など20数名で合計100名を超える規模でした。
これらの方々の熱き思いが選手諸君の励みになって、美しいフリップ正立実現=技術賞の結果になったことも一つの要素と思います。
皆様方の心のこもった応援に感謝いたします。
国技館だけでなく、TVやPC動画で応援をされた方にも本当に感謝申し上げます。
試合結果や動画は下記をご覧下さい。
https://www.nhk.or.jp/robocon/kosen/index.html
同窓会東京支部長 加椎玲二(11M)